食物アレルギー

食物アレルギーは正しい
診断と最小限の除去を!

乳児・幼児早期の食物アレルギーの主な原因である鶏卵、乳製品、小麦は、その後 加齢とともに耐性を獲得するといわれています。またアレルギー検査(特異的IgE抗体)が陽性であり感作が示唆されても食物アレルギーとしての症状がなければ必ずしも除去を必要としません。
これらを理解していただいた上で、症状やアレルギー検査、経口負荷試験の結果をもとに食物アレルギーの診 断を行い「必要最小限の食物除去」を行っていきます。

食物アレルギーは正しい診断と最小限の除去を!

離乳食開始時期などで、食物と症状の関係が明らかな場合には検査はせず一定期間除去を勧めることもあります。数か月後に再度少量から摂取し症状を確認しましょう。
繰り返す場合には「アレルギー検査」を行い診断を確認します。その後改めて食事除去の内容や期間など指導を行います。およそ半年ごとに評価し必要に応じて「経口食物負荷試験」をクリニックにて行います。「アレルギー検査」は無駄な定期的検査を行わず、必要性がある場合に行っています。

① 食べると症状が誘発される食物だけを除去する

“念のため”、“心配だから”といって、必要以上に除去する食物を増やさないようにしましょう。検査結果のみで除去している場合、必要に応じて食物経口負荷試験を実施し診断します。

② 原因食物でも症状がでない「食べられる範囲」までは食べることができる

“食べられる範囲”の量を除去する必要はなく、むしろ“食べられる範囲”までは積極的に食べるように進めていきます。また、離乳食を不必要に遅らせることは食物アレルギーの予防にはならず推奨されていません。

保育所・幼稚園・学校に
おけるアレルギー対応

食物アレルギーの状況を評価した上で、園や学校での除去の必要性について医師が作成した意見書(診断書)を提出し給食の対応を相談する必要があります。下記のポイントに注意して園や学校と対応を協議してください。

  • 食物アレルギーがあっても原則的には給食を提供する
  • 安全性を最優先に対応する
  • ガイドラインに基づき医師の診断による「書類」を提出する
    (保育所:アレルギー除去食診断書、学校:学校生活管理指導表)
  • 完全除去対応を原則とし、過度に複雑な対応は行わない

アレルギーマーチを
意識したスキンケア

アレルギーになりやすい体質の子どもが、成長に伴ってさまざまなアレルゲンと接触することにより、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、花粉症を発症していきます。このように年齢とともにアレルギー疾患が形を変えて現れてくることを「アレルギーマーチ(行進)」といいます。
そのスタートとなる「食物アレルギー」や「乳児アトピー性皮膚炎」の予防は生後まもなくからの適切なスキンケアといわれています。
まずはアレルギーマーチを意識した「スキンケア」から始めましょう。(スキンケアの方法はスタッフにお尋ねください。)

食物アレルギーの
関与する乳児湿疹・
アトピー性皮膚炎

まず適切な「スキンケア」や薬物療法、環境整備を行い、皮膚症状の改善を目指します。
適切な治療をしても湿疹が改善しない・繰り返す場合には、特異的IgE抗体検査や皮膚試験などを検討します。また疑われた食物について食物除去試験(疑わしい食物を1~2週間除去)を行い症状の変化を確認します。このとき授乳中であればお母さんの食事の除去も考慮します。

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